佐賀県環境課から「上峰町大字前牟田の井戸水の水質検査結果が環境基準値を超える化学物質が検出されました。」と発表がありました。
佐賀県環境課より
平成26年度の地下水質測定計画に基づき、計画的に実施している井戸水の水質調査において、上峰町大字前牟田の1本の井戸の硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が環境基準値を超過していることが平成26年12月19日に判明しました。
このため、同年12月22日に当該井戸水を採水して、再度検査を実施しましたが、下記のとおり、再検査においても環境基準値を超過しましたのでお知らせします。
なお、環境基準値を超えた井戸は、散水用に利用されており、飲料水としては利用されていません。
1 場所
三養基郡上峰町大字前牟田
2 検査結果
(1)計画的検査(平成26年12月3日採水、19日結果判明)
1リットル当たり11ミリグラム
(2)再検査(平成26年12月22日採水、25日結果判明)
1リットル当たり11ミリグラム
※環境基準は、1リットル当たり10ミリグラム以下。
硝酸性窒素濃度及び亜硝酸性窒素濃度の合計で評価する。
3 県の対応
現在、関係2町(上峰町、吉野ヶ里町)の協力を得て、近隣の住民の皆様への注意喚起を行っています。
また、検出された井戸からおおむね半径500メートルの範囲にある周辺井戸の調査を行いました。
4 調査結果
環境基準を超過する硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は検出されませんでした。
《参考》
○ 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素について
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素は土壌、環境水、野菜等の植物中に広く存在します。
主に肥料の使用、家畜排せつ物、腐敗した動植物、生活排水などが汚染源と考えられます。
○ 健康への影響について
今回検出された濃度レベルの水を乳児が摂取した場合、メトヘモグロビン血症を起こす可能性があると言われています。(日本での発症事例はありません。)
○ 環境基準について
人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準として、国において定められています。
人が一生涯かけて摂取しても人体への影響がないよう安全率等を考慮して厳しく設定されています。
問い合わせ先
地下水の環境基準に関すること
- 佐賀県環境課 (0952-25-7774) (休日:24-2111)
- 鳥栖保健福祉事務所環境保全課 (0942年83月68日20)
- 佐賀中部保健福祉事務所環境保全課 (0952年30月19日07)
井戸水の飲用に関すること
- 佐賀県生活衛生課 (0952年25月70日77)
- 鳥栖保健福祉事務所衛生対策課 (0942年83月21日62)
- 佐賀中部保健福祉事務所衛生対策課 (0952-30-1906)