人気美容室のオーナーとしてハサミを握る古賀理恵さんは、子育て真っ最中のママでもあり、毎日フル回転。
さらにトライアスロン選手として国内大会で輝かしい結果を出すなど、その活躍が光る古賀さんの魅力に迫ります!
運動嫌いがアスリートに!?
リリィさんこと、古賀理恵さんが営む美容室は、確かな技術と丁寧な接客、なにより明るい人柄に予約が絶えない人気のお店です。結婚を機に上峰町に住むようになったリリィさんは、「上峰の暮らしはすごくいいですよ。子どもが3人いるんですけど、医療費は18歳まで無料ですし、教育も手厚いですよね。暮らしやすい上に、町民の意見も取り入れてくれる町だと思います」と充実した日々を過ごしています。
仕事と子育てだけでも忙しい日々ですが、さらに競技者としてトレーニングに励んでいます。リリィさんが取り組んでいるのは水泳(スイム)、自転車(バイク)、最後にランニング(ラン)と3種目を連続で行うトライアスロン。体力、集中力が必要で過酷なことから「鉄人レース」とも称されています。
「元は運動嫌いで体力がなく、これはよくないとウォーキングを始め、次にジョギングそれからスイミングをやっていました。水泳のトレーナーにトライアスロンを勧められ、ちょうどロードバイクで通勤していたので、32歳のとき、何の準備もせずに大会に出場したんですよ」と振り返るリリィさん。初大会でありながらなんとか完走し、ちゃんと準備をすれば結果が出せるのではと、本格的にトレーニングに励むようになりました。
仲間もでき、経験と知識を重ねて行った結果、平成30年には国際大会出場への切符を獲得するほど好成績を残すように。夫の千寸(ゆきちか)さんは家事などの協力はもちろん、トライアスロンの審判の資格を取り競技への理解も深めているそうです。
栄光を目指し町内を走り抜ける!
リリィさんが出場している「ロングタイプ」部門は、水泳3km、自転車150〜180km、最後にランニング42.195kmを走る壮絶なコースでゴールまでに12時間もかかります。
昨年、強豪選手が集う「2023五島長崎国際トライアスロン大会」の年代別で優勝に輝いたリリィさん。そこである選手から「出し切って!」「世界大会を目指そう!」と声をかけられたことを機に奮起したそうです。
「それまでは競技の楽しさが主で、あまり順位を気にしていなかったんですけど、出し切れるほどの体力も筋力も気力もないことに気づきました。世界大会という新たな目標ができ毎日自分を追い込んでいます!」と、毎日10kmのランニングを日課とし、週に1度は水泳と自転車を練習するため、時間をこじ開けるように捻出して力をつけています。
「上峰町の自然環境はとても練習しやすく、走っていると声をかけていただくこともあって励みになっています。来年、スペインである世界大会に向けて、4月からのナショナルチャンピオンシップ優先枠の大会で上位に入ることが今の目標です。トライアスロンは、過酷なスポーツと思われがちですが、泳ぐ、自転車をこぐ、走る、というのは誰でもやったことがある運動なので私は〝生涯スポーツ〟だと思っています。60歳、70歳になっても長く細く続けていきたいですね!」とハツラツとした笑顔を輝かせます。
家族や周囲の応援を力に、己の限界を超える挑戦に励みます!