制度設立の背景
現在、各地区にて猫に関する様々な苦情が寄せられている。
そのほとんどは猫のフン尿被害や、住民による無責任な餌やりで子猫が増加していくなど、飼い主のいない野良猫に関するものである。
しかし、一方で猫は動物愛護の対象であり、捕獲や除去はできず、逆に保護し共生を図っていかなければならない。
このような状況の中、飼い主のいない猫による生活環境被害を軽減することによる住民サービスの向上、不必要な繁殖防止による行政引き取り件数の減少を目指して今回の支援を進めていくこととしたい。
課題と対策
猫は年2~3回の繁殖期があり、不妊去勢手術を行なわずに飼っていた飼い猫や、野良猫同士が繁殖した結果、どんどん増えていくこ とによって、これまであまり目立たなかった問題が顕在化し、特に飼 い主のいない猫に起因する苦情、問合せが多く寄せられている。
(例)・道路で死んでいる ・敷地内でフンや尿をされる ・泣き声がうるさい ・屋根裏に侵入してくる ・車や庭の置物等に乗り、傷がつく ・野良猫が増えるので何とかして欲しい etc…
H28年度問合せ件数 36件(内、死体処理25件、フン害や捨て猫等の内容が11件)
目指すべき姿・対策
猫(飼い主のいない猫を含む)と地域住民が不満なく共生できる 環境を創る。
【対策】 ・補助金制度を活用してのTNR活動の推進
TNR活動
T(トラップ)捕獲機で野良猫を捕獲する
N(ニューター)不妊手術
R(リターン)元の生活場所に戻す
【見込まれる効果】
(1)野良猫の増加防止
(2)発情期の鳴き声防止
(3)フンや尿の臭いの減少
(4)発情期が無くなることによる行動範囲の減少 etc…
補助金制度
申請者 |
「各地区 区長」、もしくは「※住民グループ(2名以上)」 |
補助内容 |
|
補助区分 |
上限金額 |
具体的な内容 |
不妊手術(メス) |
実 費 |
20,000円/1頭 |
手術費用 |
去勢手術(オス) |
実 費 |
10,000円/1頭 |
手術費用 |
その他費用 |
実 費 |
性別に応じて 上記と同額 |
その他、町長が必要と認める費用例: 病院のボランティア事業等で、手術費用は無料だが保護費用などの別途費用が必要な場合など |
※住民グループとは、町内に居住し、動物愛護法の趣旨に沿って、 TNR活動を実施しようとしている2名以上の団体をいう。
補助金交付の流れ
(1) 説 明 住民課環境係にて説明をいたします。
(2) 申 請 住民課環境係に、第1号様式申請書その他添付書類の提出。
(3) 審 査 書類審査
(4) 交付決定 住民課環境係より交付決定通知送付。
(5) 変更・取消し 変更・取消しあるがある場合は、変更申請・取消し申請。
(6) 実 施 TNR活動の実施
(7) 実 績 住民課環境係へ第8号様式実績報告書の提出。実績の確認
(8) 確 定 住民課環境係より確定通知送付。
(9) 請 求 住民課環境係に、第10号様式請求書の提出。
(10) 振 込 み 支払い処理。