プラスチック被覆肥料とは
肥料が溶ける時期を調整するため、プラスチック等で肥料を覆ったものをいい、一発肥料などは被覆肥料にあたります。
被覆肥料は、徐々に肥料成分が溶けだすため、追肥の手間が省けて農作業の軽減になるとともに、肥料の投入量が減ることで地下水などへ栄養分の流出量が少なくなり環境への負担が軽減できるメリットがあります。
しかし、使用後のプラスチック被膜殻がほ場から海洋に流出することによる、環境への影響が懸念されています。
プラスチック被膜殻の流出防止のポイント
プラスチックの被膜殻の流出は、代かきの直後に増加します。 流出を防ぐために、下記の対策をお願いします。
〇畦畔管理(あぜが崩れていないかのかを確認)
・あぜ塗りの徹底やあぜシートを設置する
・止水板はあぜより高くする
〇代かき
・入水時までに田面の高低差をなくす
・代かきは浅水で行う(表面が7~8割見える程度)
〇田植え
・田植え前の落水は行わず、自然落水で水位を調整する
〇施肥
・プラスチックを使用していない肥料や、流し込み液肥の活用を検討する
・土壌診断やJAの栽培暦等により適正施肥に努める
・施肥量の削減につながる側条施肥技術の導入を検討する
詳しくは農水省ホームページ「プラスチック被覆肥料の被覆殻の流出防止について」
(外部リンク)をご覧ください